コラム

WCAN ライトニングトークが出来るまで

今回WCANにてライトニングトークをさせて頂きました。
おかげさまで無事に終わり、概ね内容も好評だったと思います。
このプレゼンができるまでの流れや注意した事を、ここでざっくりご案内します。
プレゼンテーションに悩む方も多いと思います。
何かの参考になれば幸いです。

資料作成前のこと

1.LT挑戦表明(大体2ヶ月弱前)

LTに挑戦すると決めたとき、テーマは決まっていました。
今回の「蒸しタオルの話」は自分で体験したのはちょっと前の事でしたし、発表のテーマになる「気付き」も大体骨組みが出てきていました。
だからこそ、プレゼントの方も用意できた訳です。

2.最初に思ったこと

「蒸しタオルを絡める発想は面白い」と自分でも思いました。
日本橋ヨヲコの漫画のセリフに「本当に面白いと思うものは、誰に聞かなくても分かるものよ」というセリフがありますが。
これはクリエイティブに関わる方なら、誰でも少なからず持っている感覚かと思います。
今回のテーマは、まさにそんな気持ちでした。

3.「面白いからこそ、気をつけないと」と思ったこと

「蒸しタオル」という題材や気付きはたしかに面白い。
ただ、このままだとLTで伝えたいことが「このアイディア面白いよね!」になってしまいます。
これは単なる自己満足であり、聞いてくださる方が得るものがありません。

アイディアが面白い、をさらに考えて突き詰めていくと、これは「点と点をつなぐ」という話に結びつきが出来ました。
「点と点を繋ぐコツ」なら聞く方にとって役に立つ。
ということで「伝えたいまとめ」が決まりました。

こんなことを考えながらLTまでの日付をこなしていきました。
資料を作るその時まで、頭の中でLTのアウトラインを試行錯誤しながら整理して行きます。

LT前日

1.アウトラインを書き出しました

ファイルイメージ

実際のアウトライン

ちょうど前日神戸で、その電車の中でアウトラインを書き出しました。
アウトラインはいつもomni outlinerで書き出します。
頭の中でずっと作っては消し、作っては消しって感じだったので割合すんなり出ました。


2.スライド化していく

前日の22時〜24時の二時間で一気にスライドをつくりました。
今回「点と点を繋ぐ」ということで、スティーブのスライドに近づけたいな、と思い、基調色を黒にかえました。
(データファームのスライドは基本白系です)

アウトラインをスライドにしていく時には「ことばを映像化」するように心がけます。
とういのも「読む」よりも「見る」の方が、簡単で伝わりやすいからです。
今回のテーマの「蒸しタオル」の場合でも、単語だけでも十分伝わります。
でも実際の写真の方が、より楽しくより具体的(あったかそう、とか)になります。

こういう置き換え作業をしながら、とりあえずスライドを作って行きます。

3.悩んだこと

スライドをつくってく中で悩むのは「どこまで文字にするか」「どこまで読み上げるか」です。
今回「蒸しタオルの気付き」「点と点をつなぐコツ」のふたつを伝える必要がありました。
それらを言葉で説明しようとすると

1. 時間がたりない
2. しゃべりできちんと伝えようとすると、いろんな説明が必要

ということが分かってきました。
なのでできるだけ「見て分かる」「一目でわかる」部分をスライドで増やしました。

「見て分かること」と「実際にしゃべること」が一緒だと、見る人は「あ、もう見て分かってますんで」になってしまいます。
そうすると相手の集中力を下げてしまうのです。


なのでスライドにはできるだけ「一目で伝える」部分を増やせるようにしました。
それ以外をしゃべりで補えるように、有る程度「これをしゃべろう」を頭の中で決めて行きました。

LT当日

1.開演前に練習

アウトラインを試行錯誤している時点で、頭の中で5分に収まるようにシャドウで練習はしているのですが。
その分「極端に5分をオーバーする」ことはまずありませんでしたが。
それでもスライドベースで話そうとすると、説明でつまづいたり色々な問題が出てきます。
開演前に何度か通しで練習して、あとはぶっつけで。という感じになりました。

2.スライド微調整

けっこうギリギリまでやってました。
このスライドが一枚入ると余計だ、とか。言葉の順番とか。
(「野菜と肉」でなくて「肉と野菜」にしたりとか)

こういう微調整は私は大事だと思います。
スライドがあれば何か喋らなければいけないので、本当に必要かどうかを最後まで悩んだものは数枚ありました。

3.本番

とにかく一つでも喋りがつまづいてしまうと、5分を超えてしまいます。
そういう意味では普通のプレゼンテーションよりも緊張しました。
(実際終わったらちょっと疲れて倒れ込む感じでした。意外だった)

「蒸しタオル一本まともに…」のあたりで笑いが起きたときは「あ、もう伝わってる」って思って読み上げるのをやめて次に進んだり。
できる限り臨機応変にやったつもりです。

今年一年、talknoteで司会をしたり、あるいは他でプレゼンしていたので。そういった経験はやはり助けにはなっていると思います。
「私らしいプレゼン(アドリブっぽい)」というのが、こういう経験で出来た気がします。

まとめ

話し方で面白くなっても、話し方だけでは面白くならない

上記が全体の流れなのですが、プレゼンをするたびに思い出すのが、談志師匠が言っていた言葉です。
以下、正確ではないのですが、

古典(落語)が面白くないと思うな。古典を駄目だと思うな。
古典を駄目だと思う自分が駄目だと思え。
古典は素晴らしいもので、それを読み解けない自分が駄目なんだ。
古典を駄目だと思うな。

といったようなこと。

これってプレゼンとすごく似てると私は思っています。
プレゼンを面白くしようとして、奇をてらった発表をしても、結局それは表現における手段のひとつに過ぎません。
相手に伝わるのは「面白くしたい」という気持ちや姿勢だけだと思うのです。

古典(題目)=プレゼンのテーマとアウトライン

極論で言えば「面白いお話は誰が話しても面白い」と思います。
それを「お話が上手な人が話したら、もっと面白い」と思うのです。

結局は発表の中身が問題です。
企画、アウトライン、資料の内容、流れの構築。
プレゼンにおいては「上記を形にすること=精度の高いスライドをつくること」ではないかな、と思っています。


長くなりましたが以上です。

参考

今年のプレゼンテーションワークです。



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